マニフレックス

一口にマニフレックスといっても商品は多岐に渡ります。使う人の体型や使う環境に合わせた商品選びに第三者の観点からマニフレックス商品を評価してみます。

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マニフレックスってなに?

マニフレックスはイタリア生まれの高反発マットレスです。マニフレックスの歴史は長く、それこそ誰も高反発マットレスなんて言葉を使っていなかった時から高反発マットレスを連呼していたパイオニア的存在がマニフレックスです。今となっては高反発マットレスで溢れかえっている寝具市場ですが、マニフレックスにはその長い歴史から培われてきたノウハウとマットレスの種類の豊富さがあります。もちろんマニフレックスにだって当たりハズレの商品も存在するので、このサイトではどのマニフレックスのマットレスがどんな性能を持ち当たりなのかハズレなのかを評価していきます。私は長く寝具を扱ってきた寝具屋でもありますが、マニフレックスを実際に使用してきたユーザーでもあります。マニフレックスというブランドの本当のところと各商品に対する私見を書いていきます。

マニフレックスのマットレスは3パターン

マニフレックスの商品は10種類近くあると思いますが、大きく分けると3パターンに分けることができます。
・マットレスタイプ
体格の大きい人から細い人まで誰でも安定して使えるのがマットレスタイプです。フローリングに直接敷いても使えますが、カビが怖いのですのこのベッドフレームで使う事をお勧めします。実際自分はフローリング直置きでカビらせたので。

・三折りマットレス
収納性の高さから日本の住環境にぴったりの形状と言えます。フローリングや畳の上で使っても、朝起きて三つ折りに畳んでおくだけでマットレスの下の湿気はほとんど放出されるため、安心して使うことができます。また厚みも10cmと十分なのでお相撲さんクラスの体重でも底付き感なく寝ることができます。

・お布団
これも三つ折りできてかつその薄さからかなりコンパクトに押入れにしまえます。しかし、お布団タイプは体格が大きい人は横寝になったときに底付き感を感じるかもしれません。女性なら大丈夫だと思います。私の実家はせんべい布団だったので、帰省するたびに寝起きの身体の痛さを感じていたのですがイタリアンふとんにしてからはそういったこともなくなりました。

自分のおすすめはやはり三つ折りマットレスです。折り目の部分が寝てる時気になるのでは?という心配をされる方が多いですが、シーツとベッドパッドを付けてしまえば何の問題もありません。既にすのこのベッドフレームがあるという方はカビの心配をしなくても良いので、三つ折りよりも耐久性が高く長く使えるマットレスタイプがおすすめです。

マニフレックスの長期保証

マニフレックスの大体の商品には保証がついてます。短いもので3年、長いもので12年の保証なのでこのマニフレックスの長期保証に期待して購入を決める方もいらっしゃるでしょう。しかしマニフレックスの保証の範囲はあくまでも芯材のヘタリが対象なので、例えば側地が破けただとかファスナーが壊れただとか子供のおねしょで汚しただとかカビが生えたなどは保証の対象にはなりません。では実際問題、マニフレックスの保証を使うことがあるのか?というところですが、10年くらい現在進行形でマニフレックスを使用している自分としては恐らく使うことはないんじゃないかと思います。とある事情により使う頻度は減っているにしても、5年使ってるマニフレックスのメッシュウィングは買った当時となんら変わらない反発力を有しているし、側地のボロは目に付くものの芯材自体はとてもきれいです。とてもマニフレックスが10年でダメになる代物には思えません。芯材は厚みがあればあるほど耐久性も増すので、厚み23cmクラスのマニフレックスのマットレスはもっと長持ちします。マニフレックスの長期保証を超えてなお使い続ける為にはマットレスを保護しながら使う必要があります。例えばベッドパッドやシーツで極力汚れが付かないように使うとか、除湿シートで徹底的に湿気を排除するというのも一つの手段です。また、両面同じ硬さとして使えるマニフレックスのマットレスであれば表裏上下左右を定期的にひっくり返しながら使うことで、一番圧のかかる腰部分をずらすことができるのでウレタン芯材のヘタリを軽減させることもできます。マニフレックスの三つ折りマットレスであればウレタン芯材の入れ替えが可能なので、頭部分のウレタン芯材を腰部分と入れ替えたりすることで、非常に長く使い続けることができます。

マニフレックスの通気性

マニフレックスのウレタン芯材は通気性が高く湿気がこもらないとよく言われています。しかし、そもそも中がスカスカのポケットコイル、エアウィーヴなどの釣り糸系マットレスに比べるとマニフレックスの通気性は劣ります。通気性の悪さNo.1の低反発は熱がこもりがちで夏場は最悪と言われることが多く、通気性の高いボンネルコイルやエアウィーブは冬場が寒いとよく言われています。自分はマニフレックスのウレタンの通気性は、その中間くらいで夏は熱がこもりにくく(低反発よりも)、冬も寒くなりにくい(コイル、エアウィーブよりも)ちょうど良い素材だと思います。

マニフレックスの合う、合わないについて

歴史もありしっかりとしたノウハウを蓄積しながら進化してきたマニフレックスですが、当然マニフレックスの寝心地が合わないという人もいます。私がよく目にしたのは低反発マットレスからマニフレックスに買い替えた人が、「自分には硬すぎる」「朝、身体がもっと痛くなった」という理由でマニフレックスで寝るのを諦めてしまうパターンです。低反発の寝姿勢とマニフレックスの寝姿勢は根本的に異なるので、最初のうちは違和感を感じることも多いのでしょう。しかし、1週間2週間と使っていくうちにマニフレックスの寝姿勢にも身体が順応していき普通に寝られるという人がほとんどです。ポケットコイルや床に布団を敷いて直接寝ていた人にとっては違和感なくマニフレックスに乗り換えられている人が多いように感じます。表面のちょっとした肌ざわりを柔らかくするだけで、気持ちよさの感じ方は大きく変わります。もしもマニフレックスを買ってしまって「硬い」と感じられている人がいたら、ベッドパッドなどを用いて少しだけ柔らかさを出すことで解決するかもしれません。

マニフレックスの天日干しはNG?

自分は天日干しした後の布団の匂いが好きなので、マットレスもどうしても天日干ししたくなります。しかしマニフレックスに限らずウレタン素材は太陽の紫外線に長く晒されると黄変して劣化します。マニフレックスのメーカーサイトでも「直射日光のあたらない場所でマットレスを立てて風を通す」ことをお勧めしています。自分は天日干しの数が少なければいいんじゃないかと考え、年に4回と決めて天日干ししてます。その結果、今でも問題なく使えているので年に4回の天日干しはOKと考えてもいいんじゃないでしょうか。やっぱり天日干しすると気持ちいいですから。

マニフレックスはカビやダニに弱いのか?

マニフレックスのマットレスに限らず、マットレスというのはカビやダニの温床になりやすいのが実情です。しかし、それを気にするあまり防カビ、防ダニが徹底されているマットレスを選ぶのは正しい事なのでしょうか?大抵の防カビ、防ダニは薬品によって実現しています。薬品というのは使っていくうちに徐々に効果が落ちていきます。また、ダニやカビを防ぐ薬品ですから人体への影響も心配です。やはりここは防ダニ防カビ加工に頼るのではなく、さぼることなくしっかりとメンテナンスするというのが正しい対処法だと私は思います。カビに対するメンテナンスの例としては、マットレスの下に除湿シートを敷くのが一般的です。また、2週間に1度は陰干しなどでしっかりとマットレス内部を換気してあげることが重要になります。ダニの対策としては、布団乾燥機や天日干しでダニの弱点である熱によってマットレス内部のダニを退治すること。それとそもそも寝室(というか家全体)にダニが発生しない清潔な環境を常に保つことが最も重要な対策になると思います。ちなみにマニフレックス自体はメーカーサイトを見る限りでは防カビ防ダニ処理の記載がないので、薬品による対策はなされていないとみてよいでしょう。マニフレックスのポリシーとして環境保護を重視しているので、敢えて使用していないのかもしれません。

マニフレックスは高いのか?

イタリア製のマットレスってもうそれだけで高価な感じがしますが、マニフレックスはブランディングがしっかりしているメーカー製マットレスの価格帯としては中くらいの位置づけと言えます。もちろん商品によっても変わりますが。例えばマニフレックスのモデル246はシングルサイズで4万円しないくらい。これはベッドフレームで使うマットレスにしては安い方と言えます。メッシュウィングはシングルで3.3万円くらいで三つ折りマットレスとしては高い方と言えます。ラグジュアリーマットレスのフラッグFXはシングルで9.5万円と安い部類に入りますし、新商品のオクラホマなんてシングルで6.3万円と破格の安さです。逆にお布団タイプは敷布団としては高い部類になります。よく日割り計算で1日何円みたいな言い方をしますが、マニフレックスの場合モデル246シングルを10年間使ったとしてなんと1日当たり10.7円!私が言いたいのはエアウィーヴはあの素材と質量と耐久性の低さでなんであんなに高いんだよってことです。

マニフレックスはどこで買っても同じなのか?

マニフレックスは比較的安い商品もあるもののそれでも数万円はします。。特にこれまでマットレスに拘りの無かった人達がいざマットレス選びに身を乗り出してみると、「良いマットレスってこんなに高いのか・・」と思われることでしょう。マニフレックスの場合、インターネット上を見ただけでも非常にたくさんのショップが取り扱っています。あなたならこの価格帯のマットレスをどんなお店で買いますか?安いお店を探しますか?ところがマニフレックスは価格を統一化されており、極端に安売りしているところは見受けられません。ポイント狙いで楽天市場を探してみますか?これまたマニフレックスはポイントの高倍率化を行っている店が無くどのお店も差が見受けられません。

私ならどんなお店を選ぶのかということを考えてみました。ある時、私はマニフレックスのマットレスを購入し届いた商品が少し汚れていたことがありました。いわゆる初期不良というやつです。期待感が強かったために、がっかりした気分でマニフレックスのメーカーに交換してもらおうと電話しました。メーカーからは「購入した店舗にご相談ください」という回答でした。もしやと思い長期保証の対応はどこになるのか聞いてみると「それも購入した店舗にご相談ください」という事でした。

つまり、こんなに高級なマニフレックスだけど購入するお店選びは慎重にならなければならないということです。例え10年保証がついていたとしても、購入したお店が10年以内に無くなってしまったとしたらどうでしょうか?初期不良にはしっかり対応してくれるお店でしょうか?

幸い私が購入したマニフレックスのお店は初期不良発覚後すぐに交換対応してくれました。そのお店との付き合いはもう10年を超えています。私がマニフレックスを買うときはいつも同じお店で、特別な割引やポイントはありませんが、数万円のものを買えるという安心感がとても重要だと感じています。

三つ折りタイプ

メッシュウィング
メッシュウィング画像

マニフレックスのベーシックな寝心地を再現可能な10cmという厚み、保証年数10年という長さでインターネット通販サイトではこよなく愛されている三つ折りマットレスです。しかし、最近はほぼ同等のスペックで価格が半額に近い商品(ヨーネルコ)も出てきているので、三つ折りのこの厚みでマニフレックスを選択するメリットはほぼありません。
カモウィング
カモウィング画像

メッシュウィングの側地が違うだけで他は全て同じなのがカモウィングです。厚みも価格も同じなので、よっぽどカモフラージュ柄が好きな人はこちらを選ぶと良いかもしれません。結局シーツをかけて使うと思うので柄はそんなに関係ないと思うのですが。メッシュウィングの在庫切れ時に仕方なく購入するという需要はありそうです。マニフレックスはイタリアの輸入商品だけあって在庫がないときは本当に3カ月くらい入荷しないです。
DDウィング
DDウィング画像

マニフレックスの三つ折りはほとんど厚み10cmなのですが、DDウィングだけは厚み13cmと別格です。ウレタンは2層構造で、三つ折りの中で一番柔らかい寝心地になっています。フラッグFXの寝心地を三つ折りで再現したとしたらDDウィングができちゃったという感じでしょうか。なので値段もマニフレックスの三折りマットレスにしては別格の高さとなっています。

お布団タイプ

イタリアンふとん2
イタリアンふとん2画像

マニフレックスのお布団の中で最も売れてる商品がこれ。側地にちょっと入ってる詰め物のおかげで若干ふんわりした寝心地。意外にもリバーシブルで寝心地が変えれるという構造です。厚みが側地込みの7cmなので体格が大きい人が横寝になると若干の底付き感はあるんじゃないかと思われます。側地はドライクリーニングのみ可能となっているので、汚れには注意しましょう。
マニフトンカモ

最近マニフレックスのラインナップに加わったと思われる新商品です。が、イタリアンふとん2との違いは側地の柄がカモフラージュ柄になったくらい?かと思いきや、側地が水洗い可能だそうです。価格もイタリアンふとん2と同じなのでカモの側地の派手さが嫌でイタリアンふとんにするか、側地水洗い可能という清潔感でマニフトンカモを選ぶのかという感じになります。寝心地は側地の表面部分の詰め物の差でイタリアンふとん2の方が若干柔らかくなっています。
スーパーレイロイヤル
スーパーレイロイヤル画像

芯材がマニフレックスのまくらで使われている柔らかいウレタンのみで構成されているため、とっても柔らかい寝心地のマニフレックスお布団です。でも柔らかい素材=重量があるので、例えば高齢者の方が収納したりする場合にはその重さがネックになりそう。モデル246のようなスタンダードな硬さのマットレスの上に敷くと、なんとフラッグFXのような寝心地を再現できます。「マニフレックスは柔らかいほど高い」というセオリーにもれず、スーパーレイも高めの価格設定になっております。

マットレスタイプ

モデル246
モデル246画像

コストパフォーマンス◎。マニフレックスのマットレスタイプの中で最も価格が安いのがこれ。マニフレックスの標準的な硬さのウレタンを採用しているので、万人向けのモデルです。座ると沈み込み柔らかく感じるので、実際に寝て試してみることが重要。体圧分散性能は他のモデルと変わらないので、ベッドフレームの上で使う前提でまずマニフレックスを試そうという方には入門用モデルとしておすすめです。側地がコットン100%でしかも化学的な処理をあえてしないというマニフレックスのこだわりの為、綿花の種子がところどころ黒い点々になっておりそれが気になる人も結構いるみたい。しかしカビではないので安心してください。また、真空パックから開いたときにコットンと中のウレタンが引っかかり角ずれをよく起こすのも246の特徴です。厚み16cmあるので、メッシュウィングよりもしっかりとした寝心地を感じることができます。
マニスポーツ
マニスポーツ画像

マニフレックスの中で最も寝心地が硬いモデルがこれです。コストパフォーマンス△。好き嫌いがはっきり分かれるかたさ。体重が軽すぎる女性や子供だと、腰の部分をしっかりサポートできない恐れがあります。逆に体格ががっしりした80kg以上の方だと恐ろしくフィットする尖ったマットレスです。必ず店頭で実際に寝て試して検討することをお勧めします。その場合は、実際に腰のくぼみに手をあててマットレスがしっかり腰に食い込んでるかチェックしてください。
オクラホマ
オクラホマ画像

オクラホマは新登場した厚み23cmのマットレスです。驚くべきはその価格、シングルで約62,640円。コスパはマニフレックスのマットレスの中でも◎です。お試しで寝っ転がってみたのですが、FXほどもっちりした感触はないものの23cmの分厚さからくる寝心地は本物です。リバーシブルで硬さを本当に微妙に変えれます。FXよりもオクラホマの寝心地が好きって人も結構いるんじゃないかと思います。
フラッグFX
フラッグFX

コストパフォーマンス〇。これまで紹介した商品は全て厚み16cmでしたが、フラッグFXは厚み22cmと高級感あふれる作り。メインとなるウレタンは上記で紹介したマットレスと同じものですが、そのウレタンをサンドイッチする形で、まくらにも使用されているウレタン2cm(上下なので計4cm)を採用。柔らかすぎず硬すぎない独特の気持ち良い寝心地を生み出しています。側地には木製ファイバーを使用しているため、防臭効果もあるという優れもの。マニフレックスのショールームで是非試してほしい非常に寝心地の良い商品です。値段はマニフレックスのマットレスの中では高めです。

まくら

マニフレックスのまくらの素材は高反発とも低反発ともいえるなんとも微妙な柔らかさ。この感じは他のウレタンのまくらと一線を画す完成度と言えます。柔らかいけどしっかり押し返す特性があります。

ピローグランデ
マニフレックス ピローグランデ

マニフレックスのまくらの中でベストセラーの商品。大きくて弾力があって素晴らしいまくらです。ウレタンのまくらは洗えないというデメリットがありますが、そのデメリットをカバーするくらいの気持ちい寝心地。とにかくこのまくらは子供が寄ってきます。うちでは家族分5個購入して使っています。夏は蒸し暑いんじゃないかと思えるほどボリューミーで柔らかいまくらですが、5回ほど夏を超えてきた経験から言うと全く問題ありません。
エアトスカーナ
マニフレックス エアトスカーナ

ピローグランデが形の定まってないノンシェイプ型と呼ばれるのに対し、エアトスカーナは形が定まっているシェイプ型に分類されます。まくらの向きを変えることで9cmと10cmの高さを選択できます。私はたまーにグランデじゃなくてトスカーナの方が頸椎にフィットする日があります。高めのまくらが好きな方におすすめのまくらです。
レギュラーピロー
マニフレックス レギュラーピロー

こちらもシェイプ型のまくらで、首を載せる部分がはっきりと決まっています。高さは中くらいでグランデやトスカーナと比べるとかなり小さいまくらです。横寝になった時でも首にまくらがフィットする用に作られていますが、寝相が悪い人だとこれがきっちりはまるかどうか微妙です。
レディースピロー
マニフレックス レディースピロー

レギュラーピローを女性向けにカスタマイズしたやや低めのまくらです。もちろん私のように男性が気に入る場合もあります。私はレギュラーよりもレディース派で、気に入った部分はまくら自体の高さ。首がちゃんと収まって支え上げられている感じになりました。
フラットピッコロ
マニフレックス フラットピッコロ

マニフレックスのまくらの中で最も低めの枕がフラットピッコロです。形状はピローグランと同じくノンシェイプ型ですがかなり低めなので、タオルをまくら替わりに使ってる人なんかにおすすめです。

 

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