沢山の種類からおすすめ高反発マットレスを選ぶためのポイントをプロの視点から伝授
密度15-19D(kg/m3) |
8,000円以下で売られているような安価な高反発マットレスは低い密度のウレタンしか採用できない。なぜなら密度を高く保つには材料費の高騰という問題に直面するからだ。しかし、この低密度っぷりをわざわざ商品説明に書くような愚かな販売会社もないだろう。大抵は密度以外の部分でアピールしているはず。例えば「ウレタンに特殊な加工を施し、体圧分散性能に優れている」とか、「反発力200Nもあるのにこの低価格」などのように、高反発マットレスの根本的な性能には触れずに、非科学的な説明を繰り返すケースが多い。この低密度のマットレスでは1ヶ月も持たずにすぐにヘタる。寝ている間のわずか数十分で、人間の身体を支え上げることができず人によっては腰が痛くなってしまうのだ。このレベルのマットレスは高反発マットレスと呼んではいけない。本来は販売もしてはいけないレベル。 |
市場相場:8,000円以下 |
密度20-28D |
非常に使用感が微妙で価格もそこそこする中途半端な商品群が大体この密度。耐久性はそこそこあるが、寝ている間の数時間で人間の身体が沈み込んでいき、一番深く眠っているであろう深夜2時3時に腰が痛くて目が覚めるという最悪な現象が起きることもある。このレベルの高反発マットレスの耐用年数は3ヵ月程度、決して1年は持たない。28Dと30Dではそんなに数値が変わらないじゃん、と思うかもしれないが、28Dと30Dの間には超えることのできない大きな壁がある。日本人の平均体重は男性で 64.0kg,女性では 52.7kg。平均的な日本人の身体を長時間に渡って体圧分散し、また長期間の使用でも耐えうる耐久性が発揮されるのは密度30Dからなのだ。もちろん、40kg前半台とかの極端に体重の軽い方にとってはこの程度の密度でも使用に耐えうることもあるかもしれない。 |
市場相場:8,000円~19,000円 |
密度30D |
高反発マットレスと呼べる耐久性を兼ね備え、朝までしっかりと全身を支え上げることができる密度が30Dという基準だ。前述したように27Dとか28Dでも大丈夫でしょ?と思われがちだが、使い続ければ必ず密度30D以上が必須という答えに至る。大体シングルサイズで厚みが10cmであれば商品としての重量は6キロ中盤から7キロ中盤になる(マットレスの作りや側地の種類によって若干差があるが)。ローテーションや側地の破損に気を付ければ最低でも5年は使えるとみていい。私が勧める高反発マットレスは最低でもこの密度からになる。 |
市場相場:19,000~45,000円 |
1位 ヨーネルコ(YONERUKO) | ||||||||
Point
現在進行形で4年使っているコスパの高い高反発 ![]() ヨーネルコは一部の商品に30日間いつでも返品ができるサービスがついている。返品可能なマットレスは数あれど、返品キットが送ってきてしかも返品送料がかからないサービスは中々ない。高反発マットレスが初めてという人は、まずヨーネルコでじっくり2週間くらい寝てみることをおすすめする。お試しで重要なのは一週間程度で使用をやめてしまわない事だ。身体が慣れる1週間前後の目安が過ぎる前に、自分に合う合わないを判断してしまうと永遠に理想のマットレスに巡り合うことはできない。 価格は密度30Dでは破格の24,530円。返品保証なしは更に5,000円程安くなる。私が使っているのはヨーネルコのダブルサイズの三つ折り。使い始めて3年が経過したが今のところヘタる気配はない。冬は毛足の長い起毛パッドを使用し、夏は冷感パッドを使って温度調整と寝心地調整を行っている。ダブルサイズ2枚を並べ、大人2人と子供2人(9歳&7歳)が寝ている。 車(ハイエース)にもダブルサイズを設置した。釣りが趣味なので既に3回くらい車中泊しているが、車中泊してるとは思えないゆったり感と寝心地に満足している。 ![]() 【レビューチェック】 楽天市場 Amazon Yahoo!ショッピング ヨーネルコオフィシャル
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注目株 グングネル | ||||||||
Point
グングネルは密度36Dと反発弾性66%を誇る、いわゆる「高弾性」の「高反発」マットレス。現在の高反発マットレスの思となっているスペックは密度30Dで反発弾性40%前後がほとんどだが、グングネルはなんと、密度36Dで反発弾性66%を持ち合わせている。スペックNo.1の高反発 寝返りの打ちやすさと、高反発マットレスにありがちなただの硬いだけではない弾力性の高さ。中のウレタンを直接触ってみるとゴムのような弾力を感じることができる。この弾力性が、お尻はしっかり凹んで腰のくぼみはしっかり支え上げるレベルの高い体圧分散を発揮するのだ。 使用10ヵ月目に突入。ダブルが欲しいけどタイミング悪くいつも売り切れ。 ![]() グングネルの肝になっている90日返品サービスについて詳しく問合わせてみたところ、60日使った後の30日が返品期間になっており、送料などの費用を負担せずに返品ができるサービスとのことだ。ゆったり試せてある程度の期間内に返品を希望すれば良いので非常にユーザー視点にたった返品保証と言える。 1ヵ月待ちの予約販売がメインとなっているところが唯一のネック。 【公式サイト】 ぐんぐんねるねるグングネル 【レビューチェック】 Amazon Yahoo!ショッピング
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2位 マニフレックス |
マニフレックスの中でも低価格帯の商品であるメッシュウィングやイタリアンふとん2に間しては、グングネルやヨーネルコで代用が効くので何か強いこだわりがない限り選択する必要がない。特に円安の影響で、販売価格が軒並み1万円以上も値上がりした今のタイミングは購入には最悪のタイミング。まあ、これから先値段が下がる保証もないけど。 マニフレックスはあくまでもマットレスに5万~10万お金をかけて睡眠環境をアップさせたいという人向けのブランドであり、購入する価値のある商品は、オクラホマやフラッグFXのようなちょっとだけラグジュアリーなマットレス。T75は品質の割に値段が高すぎるし、むしろ低反発っぽいのでお勧めしない。 あとはほぼ保証してくれない名前ばかりの長期保証もマイナスポイント。 |
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3位 フレアベル |
中反発フォームとかいう独自の言葉を作り出し商標までとって採用しているフレアベル。あの「瞬足」などの大人気シューズを開発・販売しているアキレスが製造販売している。芯材が温度調節してくれる?らしいけど、Outlastみたいな微妙なやつかな?当然体感できるほどの温度調節機能はない。構造は高反発と中反発の二層構造。密度や反発弾性は不明の上に厚み10㎝のシングルで38,500円という強気な価格設定。 |
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4位 エアウィーヴ |
エアウィーヴ中の芯材がウレタンではなく、釣り糸を溶かして絡め合わせたような材料を使っている高反発マットレス。なのでウレタンマットレスよりも軽くて通気性が高く洗えるから清潔で、お布団に慣れてる人にとっては有能なベッドマットレスと言える。 但し、ウレタンの高反発マットレスとはまた違った寝心地だし好き嫌いのはっきり分かれるベッドマットレスと言える。元スケートの浅田真央さん、テニスの錦織圭選手、タレントの渡辺直美さんなどが愛用しているらしい。マニフレックス同様に様々な家具屋やデパートで試すことができるというのが強みだ。 多額のブランディング費用が製品に乗っかっているため、耐久性の低さや使ってる素材の安さに対して勇気がいるほど値段が高いというのが大きな欠点だ。 |
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5位 モットン |
昔、散々このサイトでこき下ろしたこともあるモットンだが、今はちょっとだけまともな高反発マットレスを生産するブランドになった。 国産を標榜するモットンだが、私は懐疑的だ。ウレタンだけ外国から輸入して、セットアップを日本で行うことによって日本製ってことにしていないか?実際にウレタンを触った私の率直な感想だから気にしないでくれ。 値段は強気にマニフレックスよりもちょっとだけ安い39,800円。100日返品保証があるけど、返品送料で結構なお金を取られるので要注意。 |
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6位 ごくみん(GOKUMIN) |
個人的に現在最もインチキ度が高いと思っているマットレス。値段の安さで騙されている人が増殖している、私も含めて。第三者機関の証明を提示しなければスペックなんて何とでも騙れるし、ハイスペックを自称した上で価格を安くつければそりゃ売れるよねっていうとてつもなく怪しげな商品。 しかもスペックの販売元:日本(※最近「開発元:日本」に修正されました)って書いてるのは明らかに製造元:日本だと勘違いさせるための悪質な表記。これで寝れる人は正直どんなマットレスでも寝れるんじゃないかと思う。 |
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